kudos/soduk Designer interview

1月の初旬、正月休み明けにkudosとsodukを手掛けているデザイナー、工藤司さんに会いました。
お会いするのは3回目ですが、とてもフレンドリーで優しい顔で話す彼から今までの経歴、また手掛けているブランドの話を聞いてきました。



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Q. ご自身、ブランドのことを紹介して頂けますでしょうか。


沖縄県生まれで、犬が好きで、写真も好きでいつも何かを見つけて撮っています。ブランドは、kudosという名前で「賞賛」や「賛美」という意味があります。昨年よりウィメンズブランドのsodukというブランドも始めました。kudosにとって鏡のような存在になればいいなと思い名前をつけました。



Q. 最近ファッション問わずハマっているものはありますか。


人のポートレートを撮ることと、靴下を作ることと、ニットについて勉強すること。 後は、韓国の音楽文化。



Q. K-POPが好きだと聞きましたが、一番好きなアーティストは誰ですか?


1番好きなのはZICOというアーティストです。正統派イケメンではないけど魅力がある顔で、センスも良くて実力もあるからハマっていますね。(笑)



Q. そういえば、展示会でお会いした時、韓国に行くと聞きましたが、韓国はどうでした?


仕事でチームと一緒に行ったので、全然遊べなかったです。(笑)ADER ERRORとGENTLE MONSTERのショップを行った以外はずっと生地などを売っているマーケットにいました。あ、CAKE SHOPというクラブも行きました!韓国のアイドルが来ると噂で聞きましたが、いなかったです。(笑)



Q. イテウォンの有名なクラブですね。私もすごく好きでした。(笑) 先ほど沖縄出身だと聞きましたが、アントワープ王立美術アカデミーに留学を行ったのは沖縄で高校を卒業してからですか?


いや、大学は東京でした。




Q. あ、早稲田大学を卒業してからアントワープに行ったんですね!それでアントワープ王立美術アカデミーをやめたのはなぜですか?


成績が良くなくて...(笑)アントワープはパターンの授業がなかったけど、みんな他の服飾の専門学校や大学を行ってから来た人が大体で、服を作ることに慣れているような感じでした。でも僕は全く経験がなくて...それでも課題はあるし、なんとか作らないとだから、最初はグルーガンとかで服を使ったりもしました。(笑)




Q. 本当ですか。(笑)だから次はフランスでパターンを勉強することになったんですね!


はい、フランスの学校で1年程パターンのコースを学びました。それからジャックムスでインターンをして、Y PROJECTの3Dデザイナーとして働きました。




Q. 3Dデザイナーはパタンナーってことですか?


パターンとデザインの間というか...両方やる少し特別なポジションでした。




Q. Y/Projectをやめて、そこからロンドン、また日本に戻ってきた話を聞かせてください。


Y/Projectはとても忙しく仕事が大変だったから転職を考えて色んなところに連絡している中、JW Andersonから連絡が来てロンドンに行くことになりました。ロンドンは天気も悪く自分にあまり合わなかったんですが、ちょうどビザの更新の時に日本から仕事のオファーが来て一回帰って話してみようという流れになりました。


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Q. 以前ツタヤのトークショーで聞いて印象に残っています。日本に帰って来てから写真をやりたくて面接に行ったらあなたは服をやり続けた方がいいよって言われて今に至ったという話ですね?


はい、そうです。(笑)今もkudosのPRをやって頂いているFREE MAGAZINEの方から絶対ブランドをやっていた方が良いと言われました。そのきっかけで日本に戻り、kudosを立ち上げました。




Q. 海外での経験から日本に帰って来て変わったこと、デザイナーとして難しい/良いと思うところは何ですか。


ヨーロッパにいた頃は自分がずっと外国人という立場にあったので言葉もバラバラだし、どこで何をしていてもあまり他人の目を気にしないで生きていました。日本に帰ってきて当たり前ですけど、街の中の全ての言語が耳に入ってきますし、僕の話すことも理解されてしまいますよね。頭の中が情報過多になってしまい、自分が無でいられる時間が少なくなってきてしまうので、その状況に少し窮屈さを感じることもあります。


最近、桐生にある生地産地や工場を見学に行かせていただいたのですが、本当に素晴らしいものづくりを続けてらっしゃる方々がいて、そういう現場を近くで見られるという地の利は日本に帰ってきてからすごく感じることがあって。僕たちはまだまだオリジナルで生地を開発して生産するという規模にはブランドが至っていないのですが、今後そのように素晴らしい生地をつくっている方々と仕事ができるようになればすごく嬉しいことだなあと思います。



Q. 因みに工藤さんが東京で好きな場所とかオススメの場所(カフェ、ギャラリー、レストラン等)を紹介して頂けますか。


新宿二丁目のニューサザエというディスコです。



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Q. またブランドの話に戻りますが、kudosがブランドとして一番大事にしていることはなんですか。


全ての服をkudosで揃えるような日常ではなく、着てくれる人の日々のスタイリングの一部に映えるような服作りができるようにいつも考えています。




Q. kudosとsodukを作る時違うところは何ですか。デザイナー側からしてメンズとレディースをデザインする時違うと思うところはなんですか。


もちろん僕自身の内側から出てくるものなので、大きな視点で言えば近い場所にあるのだと思いますが、今季からその違いというものを一切考えないようにして、一気にkudosとsodukの垣根を設けることなくデザインをしています。デザインを全て出し切ってから、二つのブランドに振り分けていくというスタイルを取っていて、試行錯誤しながらデザインを進めています。誰が着てもその人にとっての服になっていればいいなと思っています。



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Q. ルックブックの話をしたいのですが、全部工藤さんが撮ってますよね?


メンズのkudosに関しては私が担当しています。sodukはエスメラルダサービスドデパートメントという方々に任せて頂いています。




Q. ルックがいつもkudosならではの独特な雰囲気がありますが、写真を撮る時にモデルの選定等気にするところは何ですか。


モデルの選定は、生地の選定や工場の品質と同じくらい重要視しています。毎回のコレクションを通じて、初めて僕らの服に袖を通して命を吹き込んでくれるような存在なので、清らかな存在であるべきだと思っています。



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Q. デザインをする時はどんな男性・女性を考えながらしていますか。ミューズ的な存在や具体的な人物がいますか。


デザインが終わった後に、「あ、これあの人が似合いそうだな。」とか感じることはあるんですけど、具体的な人は特にはいなくて、その時々に見ている映画とか写真集とかその中に登場する人々を潜在的に意識していたりはするんだろうなぁとも思います。



Q. 毎シーズンデザイナーの世界観を深く感じられるあきらかなテーマがある印象ですが、テーマを決める基準や過程を聞かせて頂けますか。


本当に日々を過ごしている中で感じたものとか、興奮したりしたことを拾うようにしてコレクションにつなげています。


本当に些細なことで言えば、朝と夕方の光の色の違いとかにも感動しますし、人に優しくされた記憶とかが直接的に服に現れたりもします。そういうことが素直にできるときに、自分のブランドがインディペンデントであることの重要さを感じたりもします。





Q. 最後にご自身の服を着る方々へ一言お願い致します。


僕が自分で着ている服はだいたい毎日同じで、履きすぎて裾がボロボロになっていたり、いっぱいコーヒーの染みが付いていたりします。それは褒められたことではないのですが、(笑)、それでも着ているのは自分と馴染んでいるからで、自分との境界線に服というものがとても近いからだと思います。kudosやsodukの服が皆さんにとって、そんな一枚になってくれたらいいなと思います。





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kudos (クードス)... JACQUEMUS, Y/Project, JW Andersonでアシスタントを経験し、その間にヨーロッパで個人制作したコレクションで劇的なデビューを果たしたデザイナー、工藤司が手掛けているブランド。すでにスタイリストを中心に支持を得て、数多くのシューティングに起用されている注目ブランドです。



Interview by Anjie An



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